・・・・

帰ってきてしまった。

・・・・

しかも今目の前に、

目を見開いてる光の姿が。

・・・

私はどうしたらいい?

・・・

「帝様から、こちらに出向かれるとは、

一体何ごとでございますか?」

正座をし、頭を下げた光が、

帝に問いかける。

・・・

「それから・・・

その横におる女は一体?」


・・・

「わかっておるのに、

しらばっくれるな源氏」


「・・・」

帝の言葉に、

帰す言葉のない光。

・・・

「話しは中でしたいのだが、

今いいか?」


「もちろんにございます。

こちらへどうぞ」

「…朱音も来い」

帝に連れられ、

私も共に行く羽目に・・・