「せつなはみなみのメイドさんなのにっ なんで何も言ってくれないのっ! みなみが悲しかったらせつなも悲しいよおっ」 案の定、せつなは顔をくしゃくしゃにして泣きながら弱々しく何度も俺の胸のあたりを叩いた。 せつなにはないしょだが、本当はすごく嬉しかった。 誰かが自分のことを思って泣いてくれている。 それもせつなが。 そう思うと、笑顔になれた。