そう言って、爽風と去っていった飾東さんは、目的がよくわからない人だった。



そんな事を、考えながら歩いていると、パステルカラーの小屋に着く。



「おはよう。」


そう言った華さんは、ニコリと微笑んで紅茶を入れる準備をしていた。



『おはようございます。』


「...誰かに会った?」


『...?...何でですか?』


「ん?なんとなく。」


『一人会いましたよ。』


「名前は?」


『確か......飾東.......潤?さん。
でしたけど?』