ーーーーーーー家に帰ると、やっぱり一人。


両親は、仕事で家には居ない。


父親は、毎日夜帰ってくるけど、母親は、半年に一度くらい。


よく帰って来て、二ヶ月に一度。


だからと言って、別に仲が悪いわけではない。


ただ、本当に仕事が忙しい。


リビングを通り過ぎて、階段を上がって、自分の部屋へ入る。



『……………遥菜…………。』


目の前には、私と、如月 遥菜-キサラギ ハルナ-と、撮った写真。


この子の紹介は、またいつか。


私は、今、弁護士を目指している。

不良校に通っていながら、弁護士目指しているなんて………


でも、それは遥菜との約束。


“弁護士になろう”って………。


弁護士になる為に、参考書を開いて、重要な所を蛍光ペンで線を引いて、勉強していた。



すると、父親が帰ってきた



「柚婭ー。ただいまー。」


…………放置。



それから、少し勉強してると、ご飯だぞー、と言う声が聞こえた。


もうそんな時間か……


そう思いながら、部屋を出た。


リビングには、コロッケ……。

「『いただきます。』」

中は、クリームコロッケらしい。


「どうだ?新しい学校では友達出来たか?」

『……友達なんて、出来ないし、いらない。』


「そんなこと言わずに。友達は、良いもんだぞ?柚婭だって、遥菜ちゃんが…『ごちそうさま。』


今更ながら、遥菜の名前は出されたくない。


そう思って、父の話を遮り、夕飯を中断してきた。



ーーーーーー

今日は、もう眠たくなって、シャワーを浴びてすぐ寝た。