少し、華さんと歩くと少し大き目の小屋があった。


その小屋は、二つの大きな建物の裏にあって、中は、パステルカラーで統一されていた。


「どうしたい？」

そう言う華さんは、少し楽しそうに、そして、少し悲しそうに、微笑みながら聞いてきた。


けど、私には、何をどうするのかの意味がわからない………


『は？』

「そういや、ここのこと何も言ってなかったわね。」


そうですよ。

何も知らずに、選択肢を突きつけられた私はどうしろと言うんですか…。

すると、華さんは語りだした。


「ここには、二つの大きな建物があるでしょ？この二つの建物には、一つずつ、暴走族がいるの。全国NO.1とNO.2。
……………対立しているの。
NO.1の紅龍とNO.2の鬼龍。二つの龍がいるから、うちは双龍なの。
ここのルールを教えるわね。
もし、柚婭が紅龍に付くとするでしょ？そしたら、紅龍の方の校舎にはいるの。どっちかの校舎に一度入ると、勿論対立しているから、もう一つの方校舎には入れないの。
在校中も、卒業しても、一つの校舎しか入れないのよ。

…………少しは、時間をあげるけど長くは待てない。どこにも、所属していないのが、一番危険だから。」



『……それで、私に近いうちにどっちの校舎に入るか決めろと？』

「まぁそう言うことになるわね。」

『ふーん。』