「さ、寒くないの?」


「寒いよ。」

「そ、そうなんだ。じゃあさ、これ着てみないかな?こっちの方が暖かいと思うし。」


ちょっと話を強引に繋げたが、当初の目的は伝えられた。後は着てもらえれば、、、


「いらない。」


現実は甘くなかった。


「そっか、ごめんねいきなり変なこと言っちゃって。」


「大丈夫、気にしてないから。」


「そっか、けど君さっきもここにいたけど、家に帰らなくていいの?もうそろそろ暗くなるよ。」