「食べたそうだから。少しあげるわ。」


つまり、あれですね

漫画でよくみるア~ン展開ですね。

ここは一つお言葉に甘えて。

「てきとうに取って食べて。スプーン貸してげるから。」


やっぱり人生甘くなかった。


まあ、期待しながら、そんなことだと思ってたけど。

「いや、遠慮しとくよ。それよりさ、キミ名前とか覚えてるかな?とりあえず覚えてるなら教えてほしんだけど。」


「覚えてる。」

「え!マジで、なら教えてくれないか!?」

「いいよ。橘 楓《たちばな かえで》よ。」


「俺は仙道 亜喜良、よろしくな。」

「うん。」

少女、いや橘はうなずいた。