「里美さん、お疲れ様ー」
文化祭最終日…
日の暮れて来た廊下を、私がいらなくなった舞台セットを運んでいると、後ろから声がかけられた。
「あ〜鳴海君、弟さん帰ったの?」
「うん、駅まで送って来た…手伝うよ」
そう言って、私の手から廃材を取り上げた。
「ありがとう、心配しないで〜鳴海君向きの仕事は、ちゃんと取ってあるから♪」
「…頼りにされてて嬉しいなぁ…そう言えば、部長と光田さんは?」
「自分の仕事が終わった後、クラスの方へ手伝いに行ったよ」
「なるほど…里美さんはいいの?」
「うん、ゴミを校庭に運んだらおしまい」
「校庭?」
「後夜祭で、キャンプファイヤーやるんだって…燃えるゴミは、今日中に燃やしちゃうらしいよ〜」
「わ〜すごそうだね…」
体育館と校庭を往復して、やっとこれが最後のゴミになった。
鳴海君の仕事の方を少し手伝ったけど、思ったより早く片付いたみたい…
後夜祭局のスタッフが、文化祭で出たゴミをやぐらに放り込むと、炎が舞い上がって火の粉が空に消えて行った…
文化祭最終日…
日の暮れて来た廊下を、私がいらなくなった舞台セットを運んでいると、後ろから声がかけられた。
「あ〜鳴海君、弟さん帰ったの?」
「うん、駅まで送って来た…手伝うよ」
そう言って、私の手から廃材を取り上げた。
「ありがとう、心配しないで〜鳴海君向きの仕事は、ちゃんと取ってあるから♪」
「…頼りにされてて嬉しいなぁ…そう言えば、部長と光田さんは?」
「自分の仕事が終わった後、クラスの方へ手伝いに行ったよ」
「なるほど…里美さんはいいの?」
「うん、ゴミを校庭に運んだらおしまい」
「校庭?」
「後夜祭で、キャンプファイヤーやるんだって…燃えるゴミは、今日中に燃やしちゃうらしいよ〜」
「わ〜すごそうだね…」
体育館と校庭を往復して、やっとこれが最後のゴミになった。
鳴海君の仕事の方を少し手伝ったけど、思ったより早く片付いたみたい…
後夜祭局のスタッフが、文化祭で出たゴミをやぐらに放り込むと、炎が舞い上がって火の粉が空に消えて行った…