「でも良かった…あの時、お礼を言い損ねていたでしょう?やっと言う事が出来ます…あの時は私を本気で心配してくれて、ありがとうございました…」

「そっか…思い出してくれたんだ…じゃあ話は早い」

「…へ?」

ラサエルはカイサルの異様な迫力を感じて、後ろずさった…

「…俺が堕天使になったのは、ほぼお前のせいだ。だから責任を取ってもらうぞ…言っとくが俺は、お前と違って遠くから見ているなんて、まどろっこしい事はしない!ガンガン行くから、覚悟しとけよ♪」

そう言ってカイサルは、ニヤリと笑った。

「それって私の責任ですかー?それにその姿やめません?ものすごく、違和感があるんですけど…」

「…やだね、お前が俺の事をちゃんと見てくれるまで、やめないつもりだ」

「カ〜イ〜サ〜ル〜、かんべんして下さいよ〜〜〜」

迫って来るカイサルを手で遠ざけると、ラサエルは必死で逃げ回った。

「わ〜〜やめて下さい〜〜〜」