「えっと…もし良ければ、一緒に回りたいな〜なんて…ダメ?」
里美さんは兄さんには聞かず、しゃがみ込むと自分に聞いてきた…
「…いいですよ」
「キャ〜本当?うれし〜ありがとう。私ね、一人っ子だから、兄弟とかに憧れてたの〜」
自分の手を取ると、ブンブンふり回し、満面の笑みを兄さんと自分に向けた…
脚本担当、里美ゆりさん…この笑みに逆らえる人は、いないだろうなぁ〜…
事の起こりは、数日前の兄さんからの電話だった。
いろいろ訳あって(家庭の事情)離れて暮らしていた高校生の兄さんが、最後の文化祭という事で、招待してくれたのだった。
演劇部に入っているらしく、その公演を見に来て欲しいと、控えめに電話口で言ってきた…ので、これはぜひ見なきゃと思い、遠路はるばる来てみれば、大勢の出迎えが待っていたという訳で…
うーん・まぁいいけどね…
休みのたびに帰って来る兄さんが、良く演劇部の人達の話や、生徒会の時の話をしてくれたので興味があったし、何より…
どうして母さんが、自分の母校に兄さんを行かせたのかが、分かるかもしれない…
里美さんは兄さんには聞かず、しゃがみ込むと自分に聞いてきた…
「…いいですよ」
「キャ〜本当?うれし〜ありがとう。私ね、一人っ子だから、兄弟とかに憧れてたの〜」
自分の手を取ると、ブンブンふり回し、満面の笑みを兄さんと自分に向けた…
脚本担当、里美ゆりさん…この笑みに逆らえる人は、いないだろうなぁ〜…
事の起こりは、数日前の兄さんからの電話だった。
いろいろ訳あって(家庭の事情)離れて暮らしていた高校生の兄さんが、最後の文化祭という事で、招待してくれたのだった。
演劇部に入っているらしく、その公演を見に来て欲しいと、控えめに電話口で言ってきた…ので、これはぜひ見なきゃと思い、遠路はるばる来てみれば、大勢の出迎えが待っていたという訳で…
うーん・まぁいいけどね…
休みのたびに帰って来る兄さんが、良く演劇部の人達の話や、生徒会の時の話をしてくれたので興味があったし、何より…
どうして母さんが、自分の母校に兄さんを行かせたのかが、分かるかもしれない…