「インターネットはやりたい放題、飲酒も…おっと、これは失言。忘れろな」

八崎が口を滑らせ…長沢にジロリと睨まれると、大人しくなった…

仲が良いのか悪いのか…名コンビなのかもしれない…



引き継ぎを終えた鳴海と里美は、生徒会室を後にした。

ナゼか、ものすごく疲れている…

里美は一つ伸びをすると、鳴海を見上げて、

「さぁ練習よ〜急ぎましょう。何て言ったって鳴海君は役者さんだもの、いっぱい練習しなくちゃね」

と、ニッコリ微笑んだ。

「君だって役者でしょう?」

里美は、え?という顔をして鳴海を見た。

「私は脚本書き、役者じゃないよ」

「え?」

「役者は、部長と鳴海君だけ」

「ええ?!」

「本当、一時はどうなるかと思ったわ〜部長の一人芝居を、強行しなきゃいけなかったんだもん」

「…」

鳴海は、これから先の事を考えるとめまいがしてきた。

進み出したら、もう止まらない。
今さら辞める訳にもいかない…

一つため息をつくと、開き直る事にした。

「何とか…なるよね」

「何とかしてみせるのよ〜♪みんなが待ってる」

鳴海の袖を引っ張りながら、里美は楽しげに先に行く…

その後ろ姿を見て鳴海は、何とかなるかもしれない…と思った。

Fin