「前も言ったけどこの学校、立地が最悪で集まりやすいんだって」

フルフルと、長沢が首をふる…

「そこでだ!成績の良くもないオレに、白羽の矢が立ち…」

そこで一呼吸入れると、言い切った。

「次に鳴海君に続くという訳だ…」

八崎がニヤリと笑った。

何とも奇妙な巡り合わせだ…

本来なら、間違っても生徒会長になどなりそうもない鳴海に、白羽の矢が立つ訳が、そんな理由だったとは…

全てを理解して、鳴海は脱力した…

「…という訳で、ま、こんなとこかな。ああ、オレの仕事の説明が、まだだったな。それから除霊の特訓もしないと」

ニヤリと笑って、八崎は鳴海を見た。

「ま、何事も経験だ、君がこれから生徒に、どうアピールしていくか楽しみだな。言っとくが、オレの面子をつぶすなよ♪」

気軽にプレッシャーをかけられ、鳴海は胃の辺りが痛くなってきた…