「なかなかいい男じゃないか、よろしくな」
久川がすっと、手を差し出して握手を求めると、鳴海は少し戸惑いながらも、その手を取った…
「へへへへ…鳴海宗一君です。一年D組です」
二人に褒められ、里美に笑みがこぼれた。
″へへ、取引して良かった〜副会長の一つや二つ、どうって事ないわ…″
里美は後々、この考えの甘さに気づく事になるのだが、それはまた、別の話という事で…
鳴海は三人に歓迎されて、演劇部に入った。
彼にとって、取引のためだったとはいえ、自分で決めて部活に入るのは初めての事だった…
ついでに言えば…誰かにお願いをして聞き入れてもらうのも、初めての経験だった…
人に言われるままに生きてきた流され人生に、ピリオドが打たれる出来事だった…と後で思うのだ…
この日を境に、鳴海の人生は大きく動き出す…
そのおかげで、自分の弟が犠牲になる事になるのだが…
それはまた、別の話という事で…
Fin
久川がすっと、手を差し出して握手を求めると、鳴海は少し戸惑いながらも、その手を取った…
「へへへへ…鳴海宗一君です。一年D組です」
二人に褒められ、里美に笑みがこぼれた。
″へへ、取引して良かった〜副会長の一つや二つ、どうって事ないわ…″
里美は後々、この考えの甘さに気づく事になるのだが、それはまた、別の話という事で…
鳴海は三人に歓迎されて、演劇部に入った。
彼にとって、取引のためだったとはいえ、自分で決めて部活に入るのは初めての事だった…
ついでに言えば…誰かにお願いをして聞き入れてもらうのも、初めての経験だった…
人に言われるままに生きてきた流され人生に、ピリオドが打たれる出来事だった…と後で思うのだ…
この日を境に、鳴海の人生は大きく動き出す…
そのおかげで、自分の弟が犠牲になる事になるのだが…
それはまた、別の話という事で…
Fin