「…仕方ないなーもうこれで終わりにしてよねー」

照れたように、頬杖をつく長沢を見て八崎は…

「…いや、出来れば今後も頼むわ、何かあったら」

「や!だからね」


そんなやり取りをしていると、誰かが生徒会室の扉をノックして入って来た。

そして部屋の奥にある扉の前で止まると、声がかけられた。

「…会長いますか?連れて来ました」

淡々とそう言うと、扉が開けられた。

「よお、早かったな。意外に人望あるじゃないか」

長沢が迎えてくれたすき間から、カラカラと笑って八崎が声をかけてきた。

「入れ入れ。で、誰だ?」

パソコンを叩いて、八崎がニッと笑う…

「…一年D組、里美ゆりさん。演劇部だそうです」

「ほーう、では早速データに入れるか…生徒会・副会長ってな」

里美が?と首を傾げる…生徒会・副会長…???

長沢は二人をこたつに通すと、嬉しそうに里美に話しかけた。