だって、だって・・・・・あたしの好きなのは修人だけ。



なのにこんなセリフ言える?



サッカーを頑張って、真っ直ぐ夢に向かって努力していて、



そしてあたしを信じて毎日電話やメールをくれる修人。



そんな修人がいない場所で、修人の知らないところで、



いくらセリフだからって、



感情込めて、木下君を見て、見つめながら・・・・・



言えないよ。どうしても棒読みになってしまう。



それに比べて木下君の演技は際立っていた。



リアルで表情豊かに演じていく木下君。



『切ないよ……立場なんて関係ない。全てを失ってでも私は愛するあなたを奪い、永遠に愛するあなたのそばにいたい…』



通る声で、自然な表情で、観る人を魅了していくようなオーラを放つ。