それから何日も続けて練習が続いた。



あたしもセリフを必死で覚えた。



昼も夜もとにかく何度もセリフを繰り返し暗記する。



必死で余裕のないあたしに比べて、涼しい余裕顔の木下君。



「俺、1度読むとだいたいもう頭に入っちゃうんだよね。イメージがインプットされてるっていうかね♪」



そう言って、セリフなんかじゃなくて、小道具作りなんかに参加してるし。



それにしてもセリフ多すぎ・・・・・!!



それに1つのセリフがハンパじゃなく長い・・・・・長い。



まだまだ棒読みのあたしに南先輩が注文をつけてくる。



「優愛、そんなんで観てる人に感情が伝わると思ってんの??」



「あ、はい…スイマセン…」