「じゃあ、みんな賛成ってことでいいよね?この2人に主役を頑張ってもらいましょう」



「南先輩…あ、あたし…」



あたしが南先輩に断ろうと声を出した途端、横にいる木下君はさらにグッとあたしを引き寄せて、



「皆さん!!俺達、この舞台が成功するよう精一杯頑張ります。宜しくお願いします」



と宣言した。



ニコニコ嬉しそうな笑顔の木下君とは対照的に不機嫌になる私。



そんなあたしなんかみんな全然見てなくて、拍手なんかしてるし・・・・・。



ジュリエットなんか無理。



それも相手は木下君。



「優、頑張ろうな!!」



「木下君…あたし、やるなんて言ってないよ…」



「大丈夫だよ。俺がフォローするし…何かあってもそばで助けてあげる」