「よっ!!ジャスト、時間通りに到着!!」



勢い良く、教室に入って来たのは唯一の男子部員。



木下来斗(きのしたらいと)、あたしと同じ1年生。



「あれ?まだ優とみっちゃんしか来てないの??みんな気合いが足りないなぁ~」



「木下君だってギリギリじゃん。同じようなもんでしょ?」



「うわぁ~相変わらず厳しいなぁ~。優は…」



木下君は何故かあたしのことを『優』って呼ぶ。



もう気にならなくなったけど、最初の頃は修人もかなり気にしてて、あたしも木下君に尋ねたことがある。



そしたら、ニッコリしながら、



『優』って呼びたいから!!って言ってたっけ??