着替えを済ますあたしに後ろから抱きつく修人。



「帰ってほしくない…」



「うん。あたしも帰りたくないよ?でも…明日また学校で会えるし」



「今日の優愛にはホントもう降参だよ…なんて言うか…今までと違う…可愛いこと沢山言うから、嬉しくて…マジ俺…ヤバイ…」



あたしが素直になれたのは…修人の気持ちを大事にしたいから。



そしてあたしのこの想いをすこしでも伝えたいって思ったから。



「送ってくよ」



修人はあたしから離れると、脱ぎ捨てたTシャツを着て言った。



あたしはまだ修人に抱きしめられた余韻を感じながら、髪をとかし、口紅を塗った。