「俺には隠さないで…全部見せてよ。全部聞かせてよ…優愛は我慢しないで、言いたいことをいつもみたいに言ってくれよ」



「……いつもみたいに?」



「そうだよ。いつだって優愛には笑顔でいてほしい。もし笑顔になれないのなら、その不安や思いを俺にぶつけてほしいんだ」



さっきまでの口調が嘘のように、ゆっくりゆっくり言葉を繋いでいく修人。



「あのね……」



この想い、言ってもいいの?



困らせるだけなんだよ?



それでもいいの?



受け止めてくれるの?



「あたしはそばに修人がいないと…」



修人はどんな顔をして電話してる??



「修人がいないと…あたしじゃなくなる。思っていたよりずっとずっと修人が必要なの。会いたい…会いたくて…その想いが止まらないの」



「やっと言ってくれたね…」



「うん…」