新しく入ったサッカー部では想像以上に厳しい練習が修人を待っていた。



毎日、毎日、日が暮れるまで練習をする。



汗と泥にまみれながら、体力との戦い。



高い意識と実力を持つ部員ばかりだから、



その中に溶け込むには相当な努力が必要なんだ。



『部員それぞれがライバルなんだ。他の奴を蹴落としてでもみんな生き残るために必死だよ』



と、修人が言っていた。



そんな厳しくて大変な世界。



修人が1人で飛び込んでいった『夢への第一歩』への道。



練習が終わり、部屋に戻るとそのまま寝てしまうことも少なくないらしい。



だから電話やメールはあたしからはあまりしないようにしていた。



『修人が新しい毎日、環境に慣れるまではしばらく仕方がない・・・・・』



と自分に言い聞かせるあたし・・・・・。