夏休み、木下君とはそれっきり会わなかった。



山ほどある宿題などの提出物を片付けることだけで、



残りの夏休みは過ぎていった。



残る休みはあと3日。



あたしは机に向かって勉強中。



♪♪~~♪♪~~♪♪~~♪♪~~♪♪



机の上に置いてある携帯が鳴った。



表示画面を見た途端に嬉しくなる。



【夏休み終わちゃうな。サッカーの練習の予定も新学期までないんだ】



修人からのメールだった。



メールだけが修人とあたしを結んでくれる。



メールをしている時だけは修人を近くに感じるんだ。



距離を忘れられるこの時間が好き。