「ふぅ……やっと終わったねぇ…」



みっちゃんが大きな大きなため息をついた。



「疲れた…暑くて死にそう……っ」



「優愛、そりゃあ、その衣装じゃあねぇ…大変だったね。お疲れ様でした!!」



リハーサルは南先輩が場面ごとに念入りに修正点を指摘していった。



「ここはもっとこうしようよ」とか「今のは違うでしょ?」とか、



何度も何度もそのたびにお芝居を中断しては、みんなで話し合う。



意見と意見をぶつけ合う。



みんなの真剣な気持ちがそこにはあった。



リハーサルが終わる頃にはもう6時近くなっていた。



「みっちゃん、あたし衣装、着替えてくるね」



あたしは更衣室へ向かった。