「優、おはよう~♪」



「あ、みっちゃん」



「木下君もおは…よう…」



メガネを外した木下君を見たみっちゃんは一瞬顔を赤くした。



「あれ??木下…君、メガネしてないんだぁ?なんかイメージ変わるよね。なんかいいじゃん♪優もそう思わない??」



みっちゃんはそう言って、あたしに話しかけてきた。



「そうだね」



あたしは鞄から台本を取り出した。



隣りいる木下君はあたしを見てかすかに微笑んだ。



そして、



「ゴメン、みっちゃん。これから優とセリフ合わせするんだ……だから…」



申し訳なさそうに、顔の前で手を合わせながら言った。



「あ、そっか…ゴメンねっ…じゃあ、また後でね」