稀仔一人で行くの?」

「実は――」

るんるんで家に帰るとある人に報告。

「凛ちゃーん! 当たったよ、RB!!」

奥の方からタタタッと聞こえてくる足音。

「ほんとー!」

笑顔で走ってきたのは私の可愛い妹凛ちゃん。
凛ちゃんは小学4年生でアイドルに興味を持ち、その日から姉離れ……。
お姉ちゃん寂しいんです!
でも、好きになったのが私も好きなRBだったから良かった。
じゃなかったら絶対にヤキモチやいてたもん!!
気持ちを例えて言うなら……そう、娘を他の男にやったお父さんの気持ち!
凛は娘じゃないけどね。

「やったー! 菁様に会えるよー!!」

『様』なんてつけて、お姉ちゃんちょっと寂しい。
でも凛ちゃんの笑顔が見れたから良かった。
一ヵ月後が楽しみです!