「綺麗だね!」
と、麻耶の親友の妃菜ちゃんが言う。
「そうだなー!」
夜景はとても綺麗だった。
そして、月の光に照らされる妃菜ちゃんも綺麗だった。
「そんでさ、話って?」
「ほんとは話なんてないの。」
話がない?
なら乗った意味ないじゃん、と思いつつも話を聞く。
「2人きりになりたくて。」
「は?」
ついつい口調が強くなる。
「龍斗くんのこともっと知りたい。」
「えっ...」
気が付けば妃菜ちゃんにキスされていた。
すごく深いキス。
口の隙間から入ってくる妃菜ちゃんの舌に俺も負けじと絡める。
「ふっ...んっ。」
俺は、見られてないかと心配だったけど一番上にいたことに気付いた。
そして、もう一度深い深いキスをした。