少し早足で待ち合わせ場所へ行くと、龍斗が来ていた。


『おはよ!早いね!!』


そう飛びつくとビックリした顔になったがすぐ、微笑んだ。


「そりゃ、男ですから。」


と言いながら手を繋がれた。


『今日の、龍斗ね、か、か、カッコいいよ。』


と照れながら言った。


「ん、ありがと。」


握る手の強さが強くなった。


こんな、些細な会話でも幸せって思う。


しばらくすると、妃菜と玲央が来た。


「おまたせ!」


「ごめんね、麻耶ちゃん、龍斗くん!」


とペコペコ謝る妃菜もすごく可愛い。


『んーん!大丈夫! さっき来たばっかりだし、ね?』


「心配すんな。」


傍から見れば、普通のカップル。


でもバカップルだよ、やっぱり。