「待ちなさいっ――」


静止の声にも耳を貸さず、あたしは脇目も振らずに走り出した。



店の外で出くわしたのは警官だった。


あたしがこの世で最も恐れている――




どうしよう。

どうしよう。



あたしを追ってくるよ――…