「気をつけろ」


怖いな…そう思いながらも手早くレジを済ませてお店を出た。


とそこで。


「……あっ…」


小さく声をあげ、足が止まってしまった。


目があった人物に、カバンを胸に抱えながら数秒立ち尽くす。


「――っ!」


あたしはとっさに駆け出していた。