「ダメだよ離婚は……っ」


望んでたくせに、いざ離婚と聞くとまったく喜べない自分がいた。



お父さんとお母さんが離婚――



頭で考えていたのと、実際そうなるのとでは、こんなにも違うだなんて。


何か恐ろしいことでも起こるかのように、恐怖に駆られて鼓動が早くなる。