~事実・現実・夢・未来~
俺こと長峰大輝と、宮沢清音が付き合い始めてから三ヶ月が経過した。
何もかもが順調だった。
喧嘩もしなかったし、お互いのことを想い合って
毎日を過ごしていた。
「ずっと一緒にいような」と俺の言葉に
「当たり前じゃん」と笑顔で返してきた清音。
俺はその言葉を信じてきた。
多分、清音も信じてたと思う。
だけど、神様だけは違ったみたいだ。
気がつけば目の前で泣きじゃくる清音の姿があった。
気がつけば視界が霞んでいた。
気がつけばあるひとつの事実が頭をよぎっていた。
『余命一ヶ月 もう長くない』
…何を言ってるんだこいつは。
ずっと一緒だって言ってたじゃん。
確かに病弱だってのは知ってた。
けど、こんなに急に決まるもんなのか?
清音はずっと黙ってたってことか?
いや…違う。
清音さえも気がついていなかったんだ。
もう少しで訪れる自分へのタイムリミットに。
そしてやっと伝えられた事実を
受け入れられずにいるんだ。
俺は清音と毎日一緒にいたのに
その体への異変に気がつかなかった。
俺が気づいてやれば助かったかもしれない。
俺が気づいてやれればもう少し長く生きられたかもしれない
俺が気づいてやれればこんなに・・・
俺と清音が泣くことは、きっとなかったのに。
「ごめん、ごめんね…大輝…約束守れなくなっちゃった」
「っ…お前のせいじゃねぇよ…」
「お願い大輝…一人にしないで…せめて死ぬまで…
一緒にいて…」
「死ぬまでじゃない…ずっとだ。ずっと一緒にいる
だから何も不安がらなくていい」
間の抜けた言葉だった。
ずっと一緒にいる?さっきまでその約束を守れないと
自分自身で理解したのに。
優しいだけの声掛けで清音を助けられるのか?
そんなわけないだろう。
…でも違う。悪いのは俺でも清音でもない。
世界だ。神様だ。
こんな現実、ヒドイ。ひどすぎる。
・・・俺は一生。この世界を恨むだろう。
清音は俺の言葉に、いつもと何一つ変わらない
儚い笑みを浮かべて
「ありがとう」とつぶやいた。
俺こと長峰大輝と、宮沢清音が付き合い始めてから三ヶ月が経過した。
何もかもが順調だった。
喧嘩もしなかったし、お互いのことを想い合って
毎日を過ごしていた。
「ずっと一緒にいような」と俺の言葉に
「当たり前じゃん」と笑顔で返してきた清音。
俺はその言葉を信じてきた。
多分、清音も信じてたと思う。
だけど、神様だけは違ったみたいだ。
気がつけば目の前で泣きじゃくる清音の姿があった。
気がつけば視界が霞んでいた。
気がつけばあるひとつの事実が頭をよぎっていた。
『余命一ヶ月 もう長くない』
…何を言ってるんだこいつは。
ずっと一緒だって言ってたじゃん。
確かに病弱だってのは知ってた。
けど、こんなに急に決まるもんなのか?
清音はずっと黙ってたってことか?
いや…違う。
清音さえも気がついていなかったんだ。
もう少しで訪れる自分へのタイムリミットに。
そしてやっと伝えられた事実を
受け入れられずにいるんだ。
俺は清音と毎日一緒にいたのに
その体への異変に気がつかなかった。
俺が気づいてやれば助かったかもしれない。
俺が気づいてやれればもう少し長く生きられたかもしれない
俺が気づいてやれればこんなに・・・
俺と清音が泣くことは、きっとなかったのに。
「ごめん、ごめんね…大輝…約束守れなくなっちゃった」
「っ…お前のせいじゃねぇよ…」
「お願い大輝…一人にしないで…せめて死ぬまで…
一緒にいて…」
「死ぬまでじゃない…ずっとだ。ずっと一緒にいる
だから何も不安がらなくていい」
間の抜けた言葉だった。
ずっと一緒にいる?さっきまでその約束を守れないと
自分自身で理解したのに。
優しいだけの声掛けで清音を助けられるのか?
そんなわけないだろう。
…でも違う。悪いのは俺でも清音でもない。
世界だ。神様だ。
こんな現実、ヒドイ。ひどすぎる。
・・・俺は一生。この世界を恨むだろう。
清音は俺の言葉に、いつもと何一つ変わらない
儚い笑みを浮かべて
「ありがとう」とつぶやいた。