模範生のつまりながらの必死の説明を聞いて思わずハァとため息が漏れた。
梓…コイツ本当強者すぎる。
「ごめんな。コイツ一回寝るとなかなか起きねぇんだ。
この前なんかあの震度4の地震ですら寝てたし。
すっげえ迷惑だったろ?」
とりあえず梓の代わりに苦笑を交えながらも詫びの言葉を述べる。
「い、いえ、そそんなことないです!
あの…わわ私もともと図書室で勉強して帰る予定でしたし、朝比奈さんは寝てるだけでしたし…えっと、その、朝比奈さんの寝顔とてもお綺麗で思わず見惚れたりなんかしまして…。
あっ、いや、違うんです!!
変態じみた今の発言はそういう意味じゃなくて…」
ゆでダコのような顔で一生懸命弁解する
彼女。
それに耐えきれなくて俺は笑いをこぼした。
「…くくっ…必死すぎだろ!
お前、面白いな!」
「えっ!?面白い!?
わ、私、面白いなんて初めて言われました」
「そうなのか??
まぁとにかく梓のことありがとな」
ニッと笑うと、模範生は戸惑うような表情を浮かべて目線を泳がせた。
……ん?この子なんか更に顔赤くなってねぇか??