………?
つられて俺もその子の後ろから覗くように体を傾けると、
「は?…え、梓!?」
何故かそこには目を閉じ横たわっている梓がいた。
「ちょ、コイツ…寝てんのか?」
近づいて肩を揺すってみたが全くの無反応。
おまけに気持ち良さそうにすーすー寝息を立ててやがる。
「え、あの、あ、朝比奈さん、大丈夫ですかね!?
…あ、と、というか、朝比奈さんのお知り合いで?」
「ん?
あぁ、俺コイツの幼なじみな。
つーか何があったの??」
模範生から聞いた話をまとめるとこうだ。
委員会が始まった直後に梓が爆睡しだしてなんとか起こそうとしたが全然起きなかった。
終わった後もずっと寝ていたため、目が覚めるまで模範生は側にいてあげている内に完全下校時刻を回ってしまったらしい。
それでも起きようとしない梓をとりあえず職員室まで運ぼうと、おんぶしながら歩いているところで俺と会ったというわけ。