そして、体育が早めに終わって教室に戻ってくると、隣のクラスの廊下には予想通りアイツが立たされていて。


目が合うとこっちを睨んできて何やら口をパクパク動かしている。




(じ・しょ、え・い・わ・だ・っ・た

わ・ざ・と・だ・ろ)


(ま・ち・が・っ・ちゃ・っ・た

ご・め・ん

あ・た・し・天・然・だ・か・ら)


(ふ・ざ・け・る・な

ね・こ・か・ぶ・り・の・く・せ・に)


(にゃ・あ)

ジェスチャーもつけてやると柊介は更に睨んできた。


(む・か・つ・く)


(目・つ・き・わ・る・い・よ)


(う・る・さ・い

きょ・う・は・う・ち・来・ん・な)


(そ・れ・は・あ・た・し・の

じ・ゆ・う・で・しょ)



あたしはそう言って不敵に笑い、周りにバレない様に手をヒラヒラ振って教室へと入った。