「違うよ。
俺がスキなのは、優だけ。
今も、前も、優がスキだよ。
今日マネージャーと話してたのは、マネージャーの恋愛相談聞いてたの。」

『え?』

「マネージャーがさ、俺の友達の翔いるだろ?
アイツのことがスキなんだって。
だからその話聞いてた。」

『それっ、ホント?』

「ホントだよ。
優が見てるの、気づかなくてゴメンね」


ひーくんは私の不安をすっかり無くしてくれた。

『ひーくん、スキぃぃ』

こうやって甘えてみると、

「ん、俺も」
って、スキとは言ってくれなかった。

でも大切なときには言ってくれたから、大丈夫。