ガラッ!!

「っ、はぁ、はぁ
なんで、帰ろうとしてんの」

ひーくんがいた。

『っ、ひーくん』

「ていうか今日サッカー見てなかったでしょ。心配したんだよ?」
ズキッ、と心が傷むのがわかった


あぁ、やっぱりひーくんは気づいてなかったんだ。

だんだん惨めに思えて
涙が滲んだ。

「え!?どうしたんだよ」
涙に気付いたひーくんが驚きの声をあげる。