「…あのねぇ〜。別に私はアイツと付き合ってるわけでも…ましてや好きなわけでもないのに…なーんで、私がチョコレートをあげなきゃいけないのよ」


不満げにそう言い放つ私に対し、瑞季は不思議そうに首をかしげると。


「えー?逆に何が不満なのさ?侑都くん、1年生の間はもちろん、他の学年の女子からも人気あるんだよ?私からしたら、何で侑都くんがあさみを構うかがわからないくらいなのにさ」


そう言って、「うんうん」と頷く。


…何気に酷いよね、瑞季って…。