「…あさみ、あんたバレンタインデー忘れるって、2月の一大イベントよ?女子としてどうよそれ?」


ハァ…と、呆れたように盛大なため息をつく瑞季。


「うるさいな〜。別にいいじゃん、あげる相手なんかいないんだからさ〜ん!ウインナー美味しい!」


お弁当のたこさんウインナーを口に運びながら、少し眉を潜めてそう言う私。


すると。


「なにいってんの、あんたには侑都くんがいるじゃん」


ケロリとした顔で瑞季はそう言い放った。