2人は大きく目を見開き私を見る。
小さい女の子は半泣きで頭を下げた。

「ごめんなさい」

彼女の怯える顔に私は息を飲んだ。
これ以上は何故か怖くて怒れない。

「いいよ」

言ってしまった。
またあの子はつけあがりそうで怖い。
小さい子相手に怖いという感情を持つ私は少し情けなく感じた。

「こっちもごめん」
「許さん」
「……許さないのなら、お前に[自主規制]ぞ」
「くたばれ」

それに比べて男の人には随分、生意気な態度をとっていた。
どっちにしろ許す気はない。

「まぁ、許してよ。お菓子あげるからさ」

私を軽々と持ち上げると、家の中に連れていく。ドアを女の子に開けてもらい、廊下を渡り、階段を昇る。
ドアを足でけ開け、部屋に入る。
青いもので統一されていて、バランスがいい。

「離してよ。ちょっ、このおっさん」
「許してくれるまで」

そして、乱暴にベッドに投げ落とす。

「痛い!」
「まぁ、落ち着いてね。お姫様」
「落ち着けるかぁ〜!ドアホッ!!!」