キス…



キス?




なぜ?




「な、何で…」



「何でって、真夕先輩さっき言ったじゃないですか!僕のこと男の子だって」




「……」




言ったよ。

確かに、男の子だって言ったよ?



それに言わなくても、実際に男の子なんだし…





でも、それがこのキスに何の関係がある?




「…だから、”男の子”としての行動をとったまでですよ?」



「…は?」





そして、頬を押さえているわたしの手に、自分の手を添えて…











「”男の子”だから、可愛い先輩にキスしたくなったんです」






と、男の子という部分を強調して、不敵な笑みをわたしに向けた。