「メールって、何のこと…?」



嘘をつくという罪悪感で、上城くんの顔が見れず、小さい声でしか言えなかった。


すると上城くんはそんなわたしを見て、口元を少し歪ませた。



「先輩って、ほんと可愛いですよね」



「な…なにい…っ!?」




いきなり、わたしの両手を掴み、ベッドに強く押さえつけた。




「痛い!上城く…」



「バレバレなんですよ、嘘ついてること」




そしてさらに掴む力を強める。




「は、離してっ」



「嫌です。離したら真夕先輩逃げるでしょ?」




……………怖い。


上城くんの考えてることが分からなくて…



怖い。




「何でこんなことするの?」


「え?」





「わたし、上城くんの考えてること…分からないよ」