今のわたしには、その笑顔が堪らなく怖く思える。




「上城くん起きてたの!?」



「さっき、目が覚めました」




何でこのタイミングで起きるの…





「教室に戻りたいんだけど…」



「ダメです」





どうしよう…


上城くんが馬乗りになっていて、逃げたいけど逃げれない!




「先輩、昨日のメール見てくれました?」




ギクッ



その言葉に、思わず肩が震えてしまった。





「…見てくれた、みたいですね?」




あー、もう嫌だ。


ここは見てないって言って、隙をみて逃げようか…