「っ!?」



いろんな驚きで、声が出そうになって、慌てて両手で口を塞いだ。





何で、上城くんが寝てるの?




いや、ただ具合が悪いだけなんだよね。


じゃなきゃ保健室にいるわけないし………




わたしは上城くんが起きないうちに退散しようと思い、ゆっくりと上城くんが寝てるベッドから離れる。





ホッ



よかった、起きなかったみたい。





そして、背を向けて歩き出そうとした瞬間…





「逃がしませんよ」



「!?」




その声と共に、腕をぐいっと引っ張られて、わたしはベッドに倒れこんだ。




「いた…」



まさかと思い、顔をあげてみると、そこにはいつもの上城くんの笑顔があった。