「失礼します…」



周りを見ると、誰もいなくて、先生が不在みたいだった。





でも、ラッキーかも。


これでベッドで眠れるし、上城くんからも逃げれる…




まさに一石二鳥だ。






それを思うと、さっきまで重たかった体が、嘘のように軽くなって、わたしは上機嫌でベッドに向かう。





「ここのベッドで寝てみたかったんだよねー」




そして、ベッドを囲ってあるカーテンを開けると、そこには純白のベッドが…







…っていうのが、わたしの予想だった。




だけど、現実は違っていた。





純白のベッドの中には、可愛い顔した男の子が眠っている。











そう……


上城くんが。