そのあと私は、玲と学校へ向かった。 学校に着くと、私は二年一組、玲は三組なので、階段を上がってすぐの、一組の教室前で別れた。 教室にはいると、窓際で話していた数名の男女に声をかけられた。 「お、華奈ー!おはよっ。」 「佐山、おはよー」 笑顔で声をかけてくれるみんなに、私は、上手く笑うことができなかった。 「おはよう、みんな!」 今の私には、そう言うのが精一杯だった。