「わわわ、どないしたんです?」

足首を握りながらしゃがむ右京が

驚いたような声を出す

見上げる先には顔を真っ赤にして

目を閉じるように俯いた日向子がいた

「~~~ッ だってベタベタ触るからー」

右京が慌てて手を離す

「堪忍っ、堪忍な!! つい、

どないなってんのか気になってしもて」

「~~~ 別にいいですけどー、」

「そない泣きそうな声出さんとって

ほんにごめん、ごめんな。」

本当に申し訳なさそうに呟く

ほんとに悪気なかったんだなあ、

何てのんきに考えていると

少しおかしくなってしまった

「フフッ 」

えっ!!!

頭を下げていた右京が驚いて顔をあげる

「日向子サンいけずやな、えげつないで」

苦く笑った