「それにしてもけったいな、」

右京が悪びれもせず

ペタペタと日向子の体を触る

肩 腕 肘下腰を撫でるように触れていく

「わっ、何ですか」

「いや、こない細ぉからだからなんで

あないなシュート打てるんかな」

それでも手を止めず

太もも 膝 ふくらはぎ 足首と順に手を滑らす

膝や足首等の関節は

要所要所形まで把握するように

何度も角度を変えて触れる

突然のことに驚いたのと

どうしていいのかわからないのとで日向子は

動けなかった