「…ありがとう、ございます」
「どういたしまして。」
優しさ、なんて微塵もない。
これは単なる俺のエゴで。
君の笑顔が見たかったって、
ただそれだけで。
「今度、何かお礼しますね?」
「期待してる」
もっと言ってしまえば。
加藤からの好感度のためにやっただけなんだよ。
「あ、山田!」
見つけてしまったどでかいその姿に声をあげれば
加藤との空間は壊れてしまう。
でも。
近づけたと思う。
少し、じゃなくて。
すごく、すごく。
「かいちょー!」
いつか、君の透明な箱の中。
僕も入れてくれますか?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…