「前の学校と多分、そんなやることは変わんないから。」

「はい。
出来るだけ迷惑かけないように頑張ります。」


微笑む彼女がやっぱり綺麗で息が詰まる。


一通りの説明を終えた後、
昨日のことを話そうかと思ったとき、
ふと目に入った加藤の握るシャーペン。




…誰か持ってたな、それ。


あ、マモルだ。
マモルが持ってた。

なんかの何年記念とかのレア物だってすげぇ自慢されたんだ。

確か、男のブランドとかなのに。
…へぇ、あぁ、そっか。


まぁ、そりゃそうだよな。


これだけ綺麗なんだから。



「じゃあ、よろしく、加藤さん」


なにも考えたくなくてそう言って笑った。


「あ、こちらこそ!
よろしくお願いします。」