こちらの物凄いテンションに先生は苦笑いを浮かべつつ頷いた。
…頷いた。
頷いたよ。
つまり、
加藤、さんが、生徒会に?
「大丈夫です。」
「え?なにが?」
「加藤さんの生徒会加入です。」
俺は、もともと生徒会なんて向いてなかったんだ。
学校の機関を私利私欲のために使おうとするようなやつなんだよ。
当選させた人たちが悪い。
うん。そうだ。
俺は悪くない。
「あ、本当に?
良かった~。
じゃあ、あの加入の手続きとかしたいから、二人で話す時間とか…」
「はい!
いつでも大丈夫です!」
…神様は、俺の味方なんじゃないか?
確実に、俺に追い風が吹いている。
これは。
もう、彼女に、加藤亜希に近づけ、と神が言ってるんだ!
「あとで、クラス行きます。」
「え?あ、でも今日は職員会議が…」
「いや、先生はいいですよ。
加藤さんと僕で話ちゃうんで。」
「…え?あ、あぁ…そう?
あ、そう、ね。
その方が、いっか。ね。
あ、じゃあ、加藤さんに伝えとくわ。
アハハハハ」
「よろしくお願いします。」
笑いながら教室を去っていった先生の後姿に小さくガッツポーズを決めた。
…職員会議、ナイス。